【体験入社AI】採用分野におけるAIガバナンスを定める
「AIガイドライン」を策定・公開

2025.10.16
AI転職支援の「透明性・公平性」を確保し、「人の関与」を徹底。AI法務のエキスパート監修のもと、労使win-winを実現する6つの原則を公開
株式会社体験入社(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役:松本聖司)は、当社が開発・提供する、AIと動画で“入社後のリアル”を可視化する転職支援サービス「体験入社AI」(https://taikennyusha.com)など、当社サービス全般におけるAIの利活用に関するガイドライン(以下「本ガイドライン」)を策定したことをお知らせいたします。
◎本ガイドラインについて
本ガイドラインは、採用分野におけるAI技術の利便性を最大限に活用しつつ、その潜在的なリスク(「ブラックボックス化」や「バイアス」の発生など)に真摯に向き合うことを目的としています。求職者と求人企業の双方にとっての価値最大化(労使win-win)を実現するとともに、人が最終的な判断に関与すること(human-in-the-loop)、透明性、公平性を軸に据えることで、当社サービスの社会的信頼性をさらに高めてまいります。
◎エキスパートによる監修
本ガイドラインは、桃尾・松尾・難波法律事務所の松尾 剛行氏(株式会社体験入社 顧問弁護士、一般社団法人AIリーガルテック協会 代表理事)に監修いただきました。松尾氏は弁護士としてAIガイドライン策定を含むAI関係の豊富な経験を蓄積しています。HRテックを活用した人事労務管理の法律実務に関する知見を踏まえ、人事データ保護に関する原則策定に関与し、関連する著書等も執筆されており、この分野で高い知見を有しています。
◎策定の背景
近年、AI技術の社会実装が急速に進み、採用や人事評価といったHR領域でもその活用が広がっています。こうした状況下において、国内外でAIの利用に関する法規制やガイドラインの整備が活発化しています。日本では、EUのような包括的なAI規制法はまだ存在しないものの、総務省および経済産業省が策定した「AI事業者ガイドライン」などを通じて、事業者による自律的な倫理的配慮や透明性の確保が奨励されています。
また、国内では2025年5月に「人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律(AI新法)」が制定・施行され、AI事業者、とりわけ、採用分野におけるAI事業者が責任あるAIの開発・提供を行うことの重要性が強調されています。
当社は、AI技術の利便性を享受しつつも、その潜在的なリスクに真摯に向き合うことが、社会的信頼を築く上で不可欠であると考えております。「体験入社AI」は、求職者のキャリアと求人企業の重要な意思決定に深く関わるサービスであるため、より一層の倫理的・法的な配慮が求められます。このような背景から、求職者と求人企業の皆様に安心してサービスをご利用いただけるよう、本ガイドラインを策定するに至りました。
◎【体験入社AI】「AIガイドライン」の概要
本ガイドラインは、前文と以下の6つの原則で構成されています。
・原則1:労使双方の価値向上の達成
AI利用により労使どちらか一方のみが利益を得る状況を回避し、長期的な信頼関係の構築と「労使win-win」の達成に努めます。
・原則2:労働法令・情報関係法令その他の法令遵守
職業安定法やAI新法、個人情報保護法などの法律(ハードロー)、および重要な指針(ソフトロー)を含む、あらゆる法令・規範を遵守します。
・原則3:データ保護
求職者・求人企業から取得する機微な人事データについて、労使双方が安心して本音を伝えられるよう、高水準のデータ保護を徹底します。
・原則4:透明性の確保
AIマッチングの「ブラックボックス化」を防ぐため、どのような情報に基づきマッチングが行われるか、可能な範囲で適切に説明し、透明性を確保します。
・原則5:採用の公平性
AI利用による偏見(バイアス)の発生・助長を防ぎ、不公平な採用につながらないよう努めます。元データの慎重な取り扱いや、継続的なテスト・監視を通じて、バイアスの予防・検知・除去を図ります。
・原則6:キャリアアドバイザーの適切な関与
AIによる判断を補完し、より最適なマッチングを実現するため、採用分野の専門家であるキャリアアドバイザーが適切に関与します。これにより、AIによるマッチングの精度を高め、ミスの予防・検知・是正を行います。
◎【体験入社AI】「AIガイドライン」の閲覧方法
本ガイドラインの全文は、下記URLにて公開しております。
【体験入社AI】「AIガイドライン」(© 2025 Taikennyusha,Inc):https://taikennyusha.com/ai-guidelines
◎「体験入社AI」について
当社が開発・提供する「体験入社AI」(https://taikennyusha.com)は、AIと動画で“入社後のリアル”を可視化し、「マッチングした上位4社」を提案する新しい転職支援サービスです。
提案された求人企業について、求職者は「体験入社動画」を通じて「実際の仕事内容」「給与」「休日・残業」「社風・人間関係」といったリアルな情報を入社前に確認できます。「体験入社AI」は、従来の転職サービスでは知ることが難しかった“入社後のリアル”をAIが分析・マッチングするため、求職者と求人企業の双方にとって最適な転職の実現を目指します。さらに、ご希望の方には専任アドバイザーが内定獲得まで全面的にサポートします。これら全てのサービスを完全無料でご利用いただけます。
◎第三者メディアによる評価
日本経済新聞社の日経電子版にて「転職支援サービス新興の体験入社、「AI採用」で差別防止の独自指針(2025年10月9日付)」、「求人動画と希望条件をAIで照合し、入社後のミスマッチ低減をめざす取り組み(2025年7月26日付)」として紹介されました。
加えて、J-WAVEのラジオ番組「STEP ONE」内「SAISON CARD ON THE EDGE」コーナー(2025年8月12日放送分)に出演いたしました。この放送では、株式会社体験入社 代表取締役社長の松本聖司がゲストとして招かれ、「AIを活用した転職サポートの可能性」に焦点を当て、活況な転職市場の動向から「体験入社AI」の具体的な仕組みまで、多岐にわたるテーマでお話ししました。番組の最後には、転職は人生の大きな決断であり、入社前に求人企業の”入社後のリアル”を確かめることの重要性が語られ、当社サービスの信頼性と社会的な必要性が改めて示されました。
【参考情報】
・日本経済新聞社「転職支援サービス新興の体験入社、「AI採用」で差別防止の独自指針(2025年10月9日付)」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1848K0Y5A910C2000000/
◎株式会社体験入社の今後の展望
当社は、「すべての人に適職を、働く力で国を伸ばす。」というミッションのもと、AIと求人動画を組み合わせることで、従来の転職サービスでは実現できなかった”入社後のリアル”を可視化し、求職者と求人企業の双方にとって最適なマッチングを実現していきます。

代表取締役CEO 松本 聖司
プロフィール(Profile)
株式会社リブセンスでセールスコンサルティンググループを統括。SQLデータ分析、サービス企画、採用コンサルティングチーム立上げを務める。
その後、ミッションを実現するため、仕事のリアルが見られる動画の転職サイト「体験入社」を自身でサービス開発、株式会社体験入社を設立。
リブセンス以前は、株式会社キャリアデザインセンターにて営業職・営業課長を経験、年間最優秀営業賞を受賞。
【本件に関する問い合わせ先】
株式会社体験入社 広報担当